北海道旭川市の整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科の病院
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リハビリテーション科
リハビリテーションとは、病気やケガなどによって障害を負った人が、自立した元通りの生活(もしくはその状態に近い生活)を送るための訓練・治療を行うものです。さらに、このような単なる機能回復ではなく、「生活の質の向上」や「自分らしく生きること」といったような、社会の場へ再び参加することを目指して行うものです。私たちは、患者さんの「できなくなってしまったこと」や「こんなことがしたい」という希望に対して、リハビリテーションによって、残された能力を最大限に引き出し、1人1人の人生に合った生活能力を獲得し、豊かな人生を送ることへの手助けも致します。
リハビリテーション科理念
『大切な人に受けてもらいたいと思うようなリハビリテーションを提供する』
基本方針
  • 質の高いリハビリテーションを提供する
  • 愛情と責任をもってリハビリテーションを提供する
  • 笑顔ある職場作りを目指す
日頃より知識の補完、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、ご満足いただけるようなリハビリテーションを提供させていただけるよう努力しております。また、当院のリハビリテーション室は190平米の大きな空間で、多種のリハビリ機器を完備しています。一般の運動器疾患のある患者さんはもちろんのこと、スポーツ傷害の為のトレーニング機器も充実してリハビリに取り組むことができます。
理学療法士が患者さん一人一人の状態を綿密に判断し、メディカル・リハビリテーションからアスレチックリハビリテーションまでをサポートいたします。
ぜひ、当院での治療を選んでいただければ幸いです。
  • 平成25年11月にリハビリテーション施設が新しく生まれ変わりました。それまでと比べ約2倍に広がったリハビリ室は、天井高も大きく確保され開放感たっぷりです。基本動作トレーニンングや歩く、走る、ステップするといったスペースが確保されており、アスレチックリハビリテーションを十分に行えます。
  • 国家資格を持った経験豊富な理学療法士が現在7名在籍し、運動療法や動作トレーニング・指導を行っております。また、リハビリ助手も2名おり、物理療法での待ち時間を少しでも減らすよう、スムーズな対応に心がけております。
アスレチックリハビリテーション
一般的なリハビリテーションは日常生活を行うに足る体力を獲得して、社会復帰することを目的としますが、スポーツ選手においては元の競技レベルへの復帰が目標となります。
そのためには傷害を受けた部位の速やかな治癒と機能回復をめざし、また復帰に備えて全身的な体力の維持・増進をはかる必要があります。
さらには復帰後の再発予防に向けて必要な装具の処方や教育を行うことを含めたリハビリテーションが求められ、アスレチックリハビリテーションと呼ばれています。
具体的な内容
けがした場合を想定して説明します。
  • 受傷直後
    適切な応急処置を行うことは局所の炎症反応を最小限にととどめるばかりでなく、傷害部位の拡大を防ぐことで非常に重要です。直後からRICE処置を行い、痛みや腫れが強い場合には専門医を受診してください。
    *RICEとは
    R:rest(安静) けがした部位の安静をとるために副え木などで固定する。
    I:icing(冷却) 冷やすことで損傷部位の代謝を抑え、腫れの拡大を防ぐ。
    C:compression(圧迫) 包帯などで圧迫し腫れを防ぐ。
    E:elevation(高挙) けがした部位を心臓より高くして腫れがひくのを促す。
  • 適切な診断のもと治療が開始
    病態によって当初は患部の固定が必要となり、活動が制限されます。
    この時期は、局所的な筋力維持と全身的な体力の維持が目標です。
    筋力維持では、関節を動かさずにできる等尺性収縮が中心となり、心肺機能の維持には、患部の負荷を除きながらのエルゴメーターなどを用います。
  • 可動性トレーニング
    固定がはずせる時期になると、関節の動きを改善させることが求められます。温熱治療や超音波などを利用し、治癒を妨げない範囲での可動域訓練を行います。
  • 安定性トレーニング
    筋力を増強して、関節の安定性と滑らかな関節運動の回復を目指します。筋力訓練も、等張性収縮や等運動性収縮などさまざまな運動を加えていきます。
  • 復帰に備えたトレーニング
    筋の協調性や、全身運動の巧緻性の回復に加えて、専門的な動きや練習を加えていきます。
    この時期には再発予防にテーピングや装具なども併用し、また練習前後のケアについても注意を促します。
個々の症例において治療の時期は異なるため、患者さんを中心として、ドクター・理学療法士・コーチ・トレーナーの連携がきわめて重要と考えています。
リハビリの流れ

まず医師の診断を受け, 患者さんの治療方針が決定されます。

リハビリテーションが必要な方は、その方の症状に合わせ、物理療法や、理学療法士によるリハビリテーション治療・指導などの処方が医師より行われます。

診察室前の待合にある階段より2階リハビリテーションへお越しいただきます。
(階段の昇り降りが不安な方は、昇降機が備え付けてありますのでお近くのスタッフにお声かけください)
リハビリテーション受付へ青いファイルを出していただきますと、順番でお名前をお呼び致しますので、リハビリテーション待合でスリッパに履き替えてお待ちください。

リハビリテーションスタッフが初めて行う内容について、時間も含めて説明いたします。 理学療法士によるマンツーマンの治療(運動器リハビリテーション)を処方された方については,その方がどのような身体状態であるかを評価し、施術を行い、その変化を踏まえて状態の説明やリハビリテーションの方針、今後どのようなことに注意するべきか、どのような自主トレーニングをしていったらよいか、お伝えいたします。
リハビリテーションの内容や頻度はその方の病態の違いだけでなく、年齢や生活環境などの諸々の因子によって全く異なりますので、その方に合わせた方針を提案させていただきます。

リハビリ終了後は、青いファイルをお渡し致します。お忘れ物のないよう準備して頂き、外靴に履き替えて1階受付へお越しください。青いファイルを会計に出していただき精算となります。

リハビリ機器について リハビリ機器の説明はこちらから